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今月の特集文化資産


埼玉/朝霞市
(
あさかし)
   
■関連分類: 口承
根岸野謡ねぎしのうたい」<市指定無形民俗文化財ししていむけいぶんかざい



 「謡(うたい)は本来能の声学の部分を言う。「謡」はそれ自体に独特の台詞回しや節が付加されており、舞やお囃子がなくても、独立した芸能として鑑賞することがため、やがて素謡(すうたい)として、身分に関係なく能舞台以外の処で盛んに行われるようになった。根岸野謡は、朝霞市根岸台地区に伝わる謡である。地元では「ノウタイ」と呼ばれてきた。その始まりは、明らかではないが、代々農家の長男に伝えられ、能の謡とは異なる独特の節回しを持っているといわれている。野謡は、昔から正月などの年中行事、宮参りや結婚式などの人生の節目の祝いの席、棟上式や引越しなどの祝いの席で歌われた。特に祝いの宴席では、最初に野謡が歌われ、それが済まないうちは、他の歌を歌うことは禁止されていた。また、足を崩すこともお酒を飲むこともできなかったそうである。戦前頃までは、祝い事で披露されていたそうだが、戦後歌われる機会が減り、それを憂いた人々により昭和38年に保存会が結成され、現在まで継承されてきた。昭和50年には、朝霞市を代表する民俗芸能であることから、朝霞市指定無形文化財に指定されている。

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長野/飯田市
(
いいだし)
   
■関連分類: 祭り
飯田市山本いいだしやまもと七久里神社ななくりじんしゃ裸祭はだかまつり」



飯田市山本の七久里神社では、毎年9月20日前後の土曜日に行われる秋季祭典の宵祭りで、勇壮な花火が奉納される。山本地区には7つの集落「平(たいら)」―大明神平・北平・東平・中平・西平・南平・湯川平がある。それぞれに大旗を振り、高張提灯や行灯を捧げ、模擬花火筒や模擬玉箱を担ぎそして裸姿の腰に注連縄を巻いた力自慢の若者が桶を振りながら元気よく神社に練りこむ。拝殿で神主のお祓いを受け、神前の火をいただくと、境内に組み立てておいた各平の「出壁(だし)」とよばれる囲いに入る。ここを休憩所にして、かつてはこの中で自分たちで作った手造り花火を打ち上げた。仕掛け花火の最後は庭の中央に立てた柱の頂きに結え付けた筒煙火「大三国(だいさんごく)」となる。その降り注ぐ火の粉を浴びながら、若者たちが桶振りをする。  この祭りは、手造り花火の伝統に、江戸火消しの所作や草相撲の格好を獲りこみ、日露戦役の高揚感を伝えながら、風流化して出来あがった祭りといえる。

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長野/須坂市
(
すざかし)
   
■関連分類: 祭り芸能

高梨神社たかなしじんじゃ秋祭あきまつり」「高梨太々神楽たかなしだいだいかぐらうち」「高梨たかなし牛獅子うしじし」<市指定無形民俗文化財ししていむけいぶんかざい



須坂市の高梨(たかなし)神社の秋祭りには、この地に伝わる「高梨太々神楽(たかなしだいだいかぐら)」が奉納される。祭りは公会堂での「宿舞い(やどまい)」で幕を開ける。祭り行列は高梨神社に到着すると、鳥居の注連縄を切る「〆切り(しめきり)」が行われる。神殿の前に、3間半四方の「浜床(はまゆか)」といわれる舞台が特設され、氏子一同神前で礼拝した後、8演目の神楽舞が奉納される。「神獅子(しんじし)」、「鍾馗(しょうき)」、「お三輪(おみわ)」、「おかめ」、「久寿の葉(くずのは)」、「鬼(おに)」、「清姫(きよひめ)」、「牛獅子(うしじし)」の順に行われる。「牛獅子」は須坂市指定無形民俗文化財に指定されているように、この地域では大変特色のあるものとされている。神社を出た祭り行列は、「道祖神(どうそじん)」の前で、「丹波与作(たんばよさく)」を演じ、区長宅と氏子総代長宅で「礼舞(れいまい)」を舞って終了となる。一般的イメージとして、「神楽」、「獅子舞」、「狂言」を一体化したような伝統芸能である。

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長野/栄村
(
さかえむら)
   
■関連分類: 祭り技能

文化ぶんか継承けいしょう栄村さかえむら神楽かぐら



栄村は長野県の最も北の奥に位置し、新潟県の松之山と接している。当地には室町時代から続くとされる神楽が伝えられ、この神楽は二人立ちの獅子舞が基本とされる。当時「伊、勢の大神楽」は、全国いたるところで行われたが、その影響を受けたともいわれる。明治時代初期の神仏分離以降、現在に近い形の神楽が始まったとされる。一方、明治から大正にかけて隣の松之山の神楽が最も盛んだったことから、その影響を受けたともいわれている。栄村では、人口の減少に伴い、集落毎に行われる神楽を相互に助け合い、盛り立ててきたが、助け合いの中で、その際影響を受けて帰ったり、あるいは入り婿によって持ちこまれたりしながら、少しずつ集落ごとに異なる「舞」になったのではないかとされている。演目としては、「油単舞(よたんまい))」「御幣舞(ごへいまい)」「サイトリ舞」「天狗の舞」「天狗の道きり」「シメキリ(結界の注連宇を切る)」「天狗と獅子の舞」等が伝えられている。

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