とうげやまぶしかぐら
峠山伏神楽
岩手 / 一関市 ( いちのせきし ) 関連分類: 芸能
峠山伏神楽は、大償野口斎部流峠山伏神楽保存会(一関市大東町猿沢)が伝承している(一関市指定無形民俗文化財)。
江戸時代末、峠地区は金山の採掘に集まる人たちによって風紀が乱れていた。そこで健全な娯楽として神楽に取り組むことになり、東晴山まで通い、晴山神楽を習得したという。晴山神楽は、現在の花巻市大迫の大償神楽組が天保6年(1835)の飢饉時の際に移り住み、そこで伝えた神楽であり、峠山伏神楽は最も南に位置する地域で行われる早地峰系神楽である。
峠山伏神楽は、秋の猿沢神社の例大祭では神輿の供をして町をめぐり、また地区内の小祠をめぐって祈祷する「打ち鳴らし」を行ったり、小正月の左義長での祈祷を行ったりして地域を守り神楽として信仰を集めている。
また、毎週練習を行い、芸能発表会などでも披露している。保持する演目は、権現舞、鶏舞、翁舞、三番叟舞、四弓舞、山の神、岩戸開き、天王舞、しめ切り舞、手剣舞、鐘巻、天女の舞、機織りなどである。
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