くようえがくにみるらいせのすがた ―くようえがくといえいによるくようしゅうぞく―
供養絵額に見る来世の姿 ―供養絵額と遺影による供養習俗―
岩手 / 花巻市 ( はなまきし ) 関連分類: 習俗
岩手県の中部地区には、江戸末期から昭和初期にかけて、身内に死者があると葬儀の後で、故人の肖像画を寺に納める風習があった。この風習を“供養絵額(くようえがく)”と呼ぶ。江戸末期の弘化2年(1845)から昭和5年(1930)までの資料が確認されている。故人の生活の様子が色彩豊かに描かれ半立体の彫刻を貼り付けたものもある。
西洋式の肖像画や写真が、軍隊の戦病死者に使用されることで一般に普及すると、それと入れ替って供養絵額は衰退した。現在では寺から取り払われて消えつつある。
本編では、供養絵額から読み取られる豊かな死後の世界・他界のイメージについて、当時の社会的背景、葬儀などの風習と共に紹介していて興味深い。
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