ちいきにいきづくしずくいしよしゃれ
地域に息づく雫石よしゃれ
岩手 / 雫石町 ( しずくいしちょう ) 関連分類: 芸能
およそ420年ほど前、雫石を居城にしていた斯波(しば)氏は、用水を地下水路を使って引き、これを発見させまいと茶屋を設け美人の女将(おかみ)に見張らせていた。城の攻略を狙っていた南部氏の軍勢は、隠密を使って探索、隠密は茶屋の女将に言い寄り水路を聞き出そうとしたものの見破られ、退散したという。これが「雫石よしゃれ」の起こりと伝えられている。古くは酒の席で歌い踊られてきた酒盛り歌の一種であったが、明治初期、屋号(やごう)普請場(ふしんば)の村上松太郎(むらかみまつたろう)が歌や踊りに手を加え、格式を高くしたと言われている。「雫石よしゃれ」は現在でも祝いの席では欠かせない踊りである。一方、昭和初年に下田中勇(しもたなかいさみ)が、踊りに手を加え、舞踏団を率いて各地に広めたものが「南部よしゃれ」の元になっていると思われ、民謡民舞が盛んになり、多くの団体に受け入れられて「南部よしゃれ」が全国に広がっていった。本編では、町内3つの保存団体の映像記録のほか、毎年8月15日に、商店街を会場に開催される「雫石よしゃれ祭り」や、「南部よしゃれ全国大会」の出演者も取り上げ、雫石よしゃれを多方面から見ることが出来る。
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