とちぎけんしていむけいみんぞくぶんかざい かわいのささら
<栃木県指定無形民俗文化財>「河井のささら」
栃木 / 茂木町 ( もてぎまち ) 関連分類: 祭り 芸能
およそ900年前「後三年の役」で、源義家が奥州に向かう際、この地に立ち寄ったと伝えられる。その折、都から伴ってきた「長寿姫」をこの地に残し出陣することとなった。この別れの宴で、戦勝と五穀豊穣を祈願して神楽を舞わせ、姫との別れを惜しんだと伝えられる。その後、長寿姫は義家の帰りを待ちわびていたが病いで逝去した。村人はこれを悲しみ、毎年姫の霊を慰め、併せて五穀豊穣の祈りを込めて「ささら舞」を舞い、年中行事としてきた。
舞は「関白流獅子舞」とされ、13名の小学生が舞う。現在では毎年「敬老の日」に八幡宮(はちまんぐう)と長寿寺(ちょうじゅじ)の境内で奉納される。獅子舞の構成は「男獅子」2名、「女獅子」1名、「ふくべ」2名で舞うが、途中で「雑子(ざっこ)」4名が加わる場面もある。少子化の問題もあるが、故郷の誇りとして長く続けてほしい伝統芸能である。<平成28年度>
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