しろくのてんごうまつり
白久のテンゴウ祭り
埼玉 / 秩父市 ( ちちぶし ) 関連分類: 祭り 習俗
秩父盆地の南部に位置する荒川(あらかわ)白久の原(はら)地区では、毎年秋になると、子供たちだけで「テンゴウ祭り」を行ってきた。かつては他の多くの地域でも、行われてきたが、近年少子化の影響でこの行事がすたれてしまった。白久の原地区では、保存会を結成しこの行事を継承し、大人も手伝うようになった。「テンゴウ」の由来ははっきりしないが、昔からこの地域には“山の神”“火伏せの神”として天狗信仰があったことから、その“天狗”が変化したものではないかとの説もある。
一か月ほど前から準備が始まる。材料を山から切り出し、高さ8m程の三角錐形の「大天狗」と隣接して3坪ほどの四角い「天狗小屋」を作る。子供たちはこの小屋を拠点に、各家々を回って、“お灯明料(とうみょうりょう)”を集め、これで菓子等を買う。
夕方になると“せぇーのー”“菓子をくれるぞぉー“と大きな声を張り上げ、集まった人々に菓子を配る。その後、この小屋に火をかけ、炎が天を焦がすほどの勢いで燃やすことで祭りを終える。
市区町村または関連団体へのリンク
http://www.city.chichibu.lg.jp/
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