刀根 気比神社の祭礼

　福井県南東部、滋賀県に近いところに刀根地区がある。48世帯118人に減少したが、春・秋の祭礼が守り伝えられている。春は、4月第1日曜日に豊作を祈願する予祝行事として、子供が「桂の傘=山の生命力」をかぶり、「桂の杖」を持ち、また、「わらの束=稲の苗」を持って行列を神社まで進める。これは、農作業の様子を演じる「田遊び」を意味しているといわれる。秋は12月の第1日曜日に、東座、西座の当番の家で、神を迎え、紅白の餅をついてこれを持って、子供たちを中心とする行列が、神社に向かう。

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