いいだしやまもと「ななくりじんじゃのはだかまつり」
飯田市山本「七久里神社の裸祭り」
長野 / 飯田市 ( いいだし ) 関連分類: 祭り
飯田市山本の七久里神社では、毎年9月20日前後の土曜日に行われる秋季祭典の宵祭りで、勇壮な花火が奉納される。山本地区には7つの集落「平(たいら)」―大明神平・北平・東平・中平・西平・南平・湯川平がある。それぞれに大旗を振り、高張提灯や行灯を捧げ、模擬花火筒や模擬玉箱を担ぎそして裸姿の腰に注連縄を巻いた力自慢の若者が桶を振りながら元気よく神社に練りこむ。拝殿で神主のお祓いを受け、神前の火をいただくと、境内に組み立てておいた各平の「出壁(だし)」とよばれる囲いに入る。ここを休憩所にして、かつてはこの中で自分たちで作った手造り花火を打ち上げた。仕掛け花火の最後は庭の中央に立てた柱の頂きに結え付けた筒煙火「大三国(だいさんごく)」となる。その降り注ぐ火の粉を浴びながら、若者たちが桶振りをする。
この祭りは、手造り花火の伝統に、江戸火消しの所作や草相撲の格好を獲りこみ、日露戦役の高揚感を伝えながら、風流化して出来あがった祭りといえる。
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