こぶかのかんじょうつり
小深の勧請注連縄吊り
大阪 / 河内長野市 ( かわちながのし ) 関連分類: 祭り
毎年12月中旬に、小深地区の集会所で行われる。勧請注連縄吊りの中心となるのは年行司(ねんぎょうじ)と呼ばれる役割であり、かつては地区内の住民が輪番で担当していた。現在では地区全体が協力してこの役割をつとめ、勧請注連縄吊りを行っている。行事当日、集会所に中心とした有志が集合し、「蛇(じゃ)」と呼ばれる大きな勧請縄を作り始める。古い勧請縄はこの日に燃やされる。左綯いの細い縄を三本作り、これらをさらにより合わせて約4mの勧請縄を作る。勧請縄には「オンタ」と呼ばれる雄木の樫の枝、「メンタ」と呼ばれる雌木の樫の枝を使用する。完成した勧請縄を集会所の入口にかけて終了する。
かつては行事後に、年行司を翌年度の担当者に交代する「年行司ワタシ」が開催された。現在は「年行事ワタシ」に代わって地区の総会が開催されるが、このときにふるまわれるのは豆菓子と決まっている。この豆菓子は「年行司ワタシ」の際、前年度の年行司が煮豆をはじめとした料理を持参していた名残という。小深の勧請注連縄吊りは、時代に合わせて変化しながらも継承されている。
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https://www.city.kawachinagano.lg.jp/
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