「いやのからくりふすまえ」
「祖谷のからくり襖絵」
徳島 / 三好市 ( みよしし ) 関連分類: 技能
西祖谷山(にしいややま)村に、全国的にも珍しい歌舞伎などの舞台の背景となる襖絵を、回転させたり引き分けたりして変化させる、カラクリを操作する技術が残されている。 襖(タテ160センチ・ヨコ60センチ)9~10枚を並べて絵を描き、個々の襖を自在に動かして絵を入れ替える技である。絵は地元の農民が書いたとされる。明治から大正にかけて制作されたが、1950年頃公演されなくなった。平成17年頃の調査で、これらの襖が、保存されていることが解り、研究の結果再現することができた。
西祖谷山村後山地区に「後山(うしろやま)のからくり襖絵」が保存されていることが解り、平成19年保存会を結成、神社前の広場に組立式小屋掛舞台を建設、以来公演を行っている。襖絵は12種類ほど有り、これをタテ・ヨコ・ヨド・スマレンガクとよぶ様々な方法で、差し替えて見せるものである。
西祖谷山徳善地区に「徳善(とくぜん)のからくり襖絵」が残されていて、平成19年から年に3回程公演が行われている。やはり組み立て式舞台であり、都度組み立てに手間がかかる。内容については後山のものとよく似ている。
いずれの場合も、過疎化の中後継者不足が最大の課題ながら、継続の意思は固い。【平成26年度制作】
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https://www.miyoshi.i-tokushima.jp/
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