ヤモード祭　～淀姫神社の大しめなわ～

　ヤモード祭りは、佐世保市の松原町にある淀姫（ヨドヒメ）神社に伝わる民俗行事で、矢峰（ヤミネ）、松原両町の氏子（ウジコ）が前年に収穫された稲藁を持ち寄って神社の一の鳥居に架かる大注連縄（オオシメナワ）の架け替えを行うものです。
　毎年１月26日に小正月の行事として行われ、その年の稲作を始めるにあたって冬の間山の神として山に戻っていた田の神を里に迎えるため、矢峰と松原両町から選ばれた両親が健在な青年2名が「ヤモード」（「山人・やまうど」がなまったもの）となって、一連の行事をつかさどります。
　行事の起源は不明ですが、少なくとも江戸時代前期には行われていた可能性があり、古式民俗行事を今日に伝える貴重な行事として、長崎県無形民俗文化財に指定されています。

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