「瀬良垣の豊年祭」～二才団（ニーセーだん）の十五夜（組織編）～

恩納村瀬良垣区では、毎年旧暦8月15日に豊年祭が行われ、地域の人々に踊りや組踊などが披露される。
　この豊年祭の特徴は、なによりも二才頭（ニーセーガシラ）を中心とする二才団のみによって運営され、また舞台を務めることにある。
　瀬良垣の二才団は、高校卒業後、満38歳までの男子および25歳までの未婚女子で構成される組織である。

　豊年祭の開催は二才団によって決定され、開催が決まると先輩たちや区の助力を得ながら次々と豊年祭の準備が進められる。豊年祭の舞台に立つ二才たちは、日々の練習と並行して、拝所の清掃や舞台や観客席の準備をし、豊年祭当日を迎える。
　瀬良垣の豊年祭は、地域が青年・成人に期待する役割を明確にし、二才たちと指導者たちが「教わる・教える」ということをとおして、シマの大人になる教育が行われ、瀬良垣の型の踊りをとおして、瀬良垣を体現する場でもある。二才たちの舞台に寄せられる老人をはじめシマの人々の期待は大きく、それは日常においてシマのなかで求められる二才たちの役割と重なり合うところである。

市区町村または関連団体へのリンク
https://www.vill.onna.okinawa.jp/

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