長浜棒

読谷村長浜には、「長浜棒」が伝わっているが、最近の十数年は、その演武の披露は途絶えていた。2019年７月、公民館には青年会、子供会、指導者、そしてかつての主要メンバーが集まった。長浜棒を復活しようとする集まりである。長浜棒は200年程前、琉球王国時代に始められたとされる。型は全部で１３型あるが、その継承はなかなか難しい。それぞれの型は、2名の固定した間で行われるが、相方がいなくなったりすると、その型を演ずることができなくなってしまう。また長浜棒は「戦棒（いくさぼう）」と言われ、実践的な棒術であるがゆえに、その武術は簡単には習得できない。
　したがって最近の十数年は、長浜棒を披露する事ができなくなっていた。困難を乗り越えて、若者たちは懸命に長浜棒の復活に取り組んだ。９月１５日敬老会、75歳を超える老人たちが祝福を受ける日、いよいよ棒術披露の日　がやってきた。生憎の雨の中だが決行と決まった。それぞれが衣装を着け準備が成って「グーヤー巻ち」で演武者は広場に登場した。

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