出演古典芸能
狂言「呼声」(大蔵流)
出演 : 山本東次郎 他
どこか遠くに出掛けて無断欠勤が続いた太郎冠者。腹を立てた主人は、冠者が帰宅しているという情報を得て、次郎冠者を伴い太郎冠者の私宅に叱りに向います。次郎冠者が家の中の太郎冠者に呼び掛けますが、本人は居留守を決め込んで出てきません。「留守を預かる隣の者」と応えた声が太郎冠者の声と気づいた主人と次郎冠者は「平家節」「小歌節」と中世に流行した様々な音曲を使って呼んでみます。「太郎冠者どの内にござるか。内にござらばお目にかかろ」「太郎冠者どの留守でござる。ご用ござらば仰せおかれ」。最後、リズミカルに拍子をとる「踊り節」で浮き浮きと楽しく呼声を始めると、主従三人は夢中になって踊り出してしまいます。さて、結末はどうなりますか…。
Copyrights (C) 2006-2019 Japan Foundation for Regional Art-Activities. All rights reserved.