しのざかのかぐら
篠坂の神楽
福島 / 郡山市 ( こおりやまし ) 関連分類: 芸能
「篠坂の神楽」は、福島県の東部、阿武隈山地の山あいに位置する郡山市中田町柳橋篠坂で継承されている獅子神楽です。
中田町柳橋地区は、複数の無形民俗文化財が存在し、それぞれ地域ぐるみで継承に取り組んでいます。
篠坂には、横田稲荷、宗像稲荷、吉田稲荷という屋敷名を付けた三社の稲荷神社が祀られており、「篠坂の神楽」を継承する「篠坂神楽保存会」が各神社に神楽を奉納しています。
「篠坂の神楽」は、以前は稲荷神社の春祭りと秋祭りに行われていましたが、現在は11月3日に行われています。
演目としては「かしら」と呼んでいる獅子舞と「剣の舞」の二つの演目の舞を奉納しています。かつては「おかめ」、「万歳」、「鳥刺し」、「わとうない(和唐内)」、「錘馗舞」、「かめ山(亀山仇討ち)」などの狂言も演じられていました。
民家を宿に、ほぼ全戸の住民が集まり夜通し演じられる芸能は、福島県内でも他に例を見ない極めて貴重なものです。大正末期まで「およばれ」といって中田町はもとより、市外の祭りにも招かれるなど広く知られていました。
現在は「篠坂神楽保存会」によって練習が行われ、後継者の育成を図っています。
市区町村または関連団体へのリンク
https://www.city.koriyama.lg.jp/
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