しんかみごとうちょうしていむけいみんぞくぶんかざい「えのはまねんぶつおどり」「あおかたねんぶつおどり」「たいのうらなぎなたおどり」
新上五島町指定無形民俗文化財「江ノ浜念仏踊り」「青方念仏踊り」「鯛ノ浦薙刀踊り」
長崎 / 新上五島町 ( しんかみごとうちょう ) 関連分類: 祭り 口承文芸 伝統芸能
江ノ浜郷は五島列島中通島の北東部に位置する。かつて坂本龍馬がグラバーから購入したワイルウエフ号が江ノ浜沖で遭難したことにより、江ノ浜共同墓地には、その時の遭難者の名を刻んだ墓があり、また入江近くには坂本龍馬の像も建てられている。
江ノ浜念仏踊りは、江戸時代に始まった先祖供養の踊りで、毎年お盆の15日に踊られている。構成は鉦2名、大太鼓1名、締太鼓1名、太鼓3名となっている。踊りは唄に倣って、右足を前に出した時、鉦・太鼓を打ち、次の拍子にその足を引くという動作の繰り返しである。郷内を巡回して、共同墓地にて踊りを先祖に捧ぐ。
青方念仏踊りは、室町時代に朝鮮出兵の折の戦死者の供養で始まったとされ、現在は一般の仏の供養も行われている。装束は、白装束で腰蓑をつけ、胸に太鼓を背に赤旗を背負い笠をかぶる。構成は鉦が二人、幟が二人で踊り子は中学生男女数十名となっていて、各家々を回って踊りを披露する。一時期途絶えたこともあったが、現在は保存会を中心に、毎年8月14日に行われている。
鯛ノ浦は中通島の中央に位置し、長崎港と高速船で結ばれ、島の玄関口となっている。鯛ノ浦薙刀踊りはかつては正月の行事であったが、現在では、お盆の供養の一つとなっている。踊りは唄と太鼓に合わせ、四人組で踊るが、薙刀踊りそのものはそれほど複雑ではない。塩竃神社で、前口上から始まって薙刀踊りを披露し、次いで旧観音寺跡で披露し、各家々を回って舞を披露する。
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