地域創造

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地域伝統芸能まつり

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出演古典芸能


能「葵上(あおいのうえ)」(喜多流) [2/21上演]

室町時代、足利義満が後援した犬王の作と伝えられる曲で、源氏物語の葵ノ巻の世界に誘う能の名作です。葵上の病の原因を探る巫女の呪術に現れた六条御息所の生霊は、賀茂の葵祭の車争いの苦汁、光源氏への想いを語ります。無意識の内に怨念の生霊となって葵上を苦しめていた六条御息所は、比叡山横川の修験者の祈りに、「ああ恐ろしの般若声やな」と自分を取り戻し苦悩します。恐ろしくも物悲しげな般若の面が心の内を物語ります。
[出演] 塩津哲生ほか


狂言「菌(くさびら)」(大蔵流) [2/22上演]

家の中に、不気味なキノコが採っても採っても生えてくるので困った男は山伏に調査を依頼します。験力を誇る山伏ですが、祈れば祈るほどキノコが増えてきます。人間ほどもあるキノコ、かわいい姫茸などが次から次に増殖します。終いには大きなカサをもつ鬼茸が出現します。修験道に生きる山伏は、自然の山野で修業し特殊な験力を身につけていきます。中世の世には様々な修験者がいたようです。
[出演] 山本東次郎ほか


舞楽 左舞「採桑老(さいしょうろう)」復元構成:東儀俊美 [2/22上演]

舞楽の一人舞で、老人の面をつけ、鳩のついた杖を持った老翁が不老不死の妙薬を求めて、よろよろとさまよい歩く姿を舞うという、様々な伝承に彩られた珍しい秘曲です。雅楽一千年の歴史の中で、いつしか東儀家の舞となり享保16年(1731)以降絶えていたのを、東儀俊美が数百年ぶりに復元。東儀家は天王寺楽人の一つで、その祖先は秦河勝と伝わり、所縁の大避神社には古い舞楽の面が残っています。
[出演] 東儀俊美、十二音会


新作能「河勝(かわかつ)」作:梅原猛 [2/22上演]

「和を以て貴し」と、怨霊と化した秦河勝の憤怒を静める聖徳太子。平成の拗ね者が大避神社(兵庫県赤穂)で恐ろしくも尊い光景を目にします。河勝の怨霊への変身から、後半の太子、河勝、拗ね者の三人の華麗な相舞まで斬新な見所が満載です。聖徳太子の寵臣の秦河勝は太子の死後は坂越の地に流され大避神社に神として祀られます。能楽の祖、舞楽の祖としても伝わっています。能の世界を探求する梅原猛が書き下ろした渾身の新作で、平成20年8月に大阪城薪能で初演されました。(短縮版での上演)
[出演]大槻文蔵、梅若玄祥、茂山千之丞ほか

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