公立美術館活性化事業における4事業5種類のプログラムについて、参加館を募集します。
募集締切:2026年10月30日(金)
[Ⅰ]令和9年度準備・10年度開催「市町村立美術館等活性化事業」
この事業は、地域創造が提示する公立美術館の所蔵品を活用した共同巡回展を、公立美術館が共同で実施するものです。参加館で実行委員会を結成し、準備年度である令和9年度は学芸担当者会議等を行い、アドバイザーの助言のもと企画の具体化や調査研究、制作実務を参加館で分担して進めます。そして令和10年度に巡回展を開催します。
地域創造は、準備年度・開催年度の2か年にわたる助成に加え、アドバイザーの派遣や制作実務に対する助言等により、事業の実施をサポートします。
今年度募集するのは、令和10年度に開催予定の共同巡回展「淡く透き通る風景・水彩画の魅力─東御市丸山晩霞記念館、東御市梅野記念絵画館所蔵品を中心に─」展(仮称)への参加館です。丸山晩霞記念館は、日本の水彩画の歴史に大きな足跡を残した丸山晩霞を中心に、吉田博、三宅克己など、明治期の作品から昭和初期にかけての水彩画を所蔵しており、東御市梅野記念絵画館では、同時期の関西の作家たちの作品をコレクションしています。
この度は、東御市丸山晩霞記念館および東御市梅野記念絵画館の水彩画の所蔵品を借用し、明治期から昭和初期までの水彩画の流れをたどる巡回展を企画します。各館の所蔵する水彩画を各会場で追加展示するといった展開も考えられます。本事業は、共同企画を通した学芸員の研修も目的としているため、経験の有無に関わらずご参加いただけます。ファシリティについても、可能な対応策を貸出協力館とも相談して前向きな検討をいたします。そのため、ご興味のある方は、まずはお気軽に担当までお問い合わせください。皆様のご参加をお待ちしております。
[Ⅰ]「市町村立美術館等活性化事業」参加申し込み方法
参加を希望する公立美術館が、直接地域創造に申し込みます(各美術館の設置者である地方公共団体の長の副申が必要です)。なお、参加決定後に共同巡回展実行委員会を設立していただきます。また、事業の参加に当たっては、準備年度に開催される実行委員会・学芸担当者会議への出席にかかる経費等についての予算措置が必要です。
「淡く透き通る風景・水彩画の魅力展」企画について
明治期に海外からもたらされた西洋技法の中で、水彩画は独自の発展を遂げ、明治後期には全盛時代を迎えました。当時の日本の風景や風俗を描いた作品は海外でも大変な人気を呼び、多くの作家が高い評価を受けていました。丸山晩霞記念館は、日本の水彩画の歴史に大きな足跡を残した丸山晩霞を中心に、吉田博、三宅克己など、全盛期を支えた明治期の作品から昭和初期にかけての水彩画を所蔵しています。加えて、東御市梅野記念絵画館では、同時期の関西の作家たちの作品をコレクションしています。これらの水彩画は、私たち日本人の原風景とも言えるもので、年齢や性別を問わず多くのひとたちの心に響く魅力に満ちています。現在、この水彩技法は身近なアニメーションの背景美術にも引き継がれており、日本の風土を愛し、そこに宿る時間を描こうとする、変わらぬ感性が水彩画とも共通しています。
本展は東御市丸山晩霞記念館・梅野記念絵画館の所蔵している明治期の水彩画を中心に、明治期から昭和初期までの水彩画の流れをたどっていく内容を目指します。展開の可能性のひとつとして、開催館の所蔵する水彩画や地域にゆかりの作家作品などを、各会場で追加展示することも考えられます。また、特に地域交流プログラムでは、水彩技法を受け継ぐアニメーション背景画にも着目し、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『もののけ姫』、『サマーウォーズ』など多くの 名作で美術監督を務めた武重洋二氏による講演 やワークショップ、作品にちなんだ地域の演奏家 によるコンサートなども交え、多角的なアプローチ で水彩画の魅力を再発見できるものにしていきた いと考えています。
(東御市丸山晩霞記念館 館長 佐藤聡史)

丸山晩霞《高原の秋草》

吉田博《橋と竹林》
[Ⅱ-①]令和9年度準備・10年度開催「公立美術館共同巡回展開催助成事業(2か年プログラム)」
[Ⅱ-②]令和9年度開催「公立美術館共同巡回展開催助成事業(単年度プログラム)
3館以上の公立美術館が共同で自主的に企企・制 作による、公立美術館の所蔵品を活用した共同巡回展に対し助成します。
「2か年プログラム」は 、令和9年度に企画の具体化や調査研究、出品交渉やカタログ編集等の準備作業を行い、令和10年度に巡回展を開催する事業を対象とし、準備年度150万円、開催年度2,000万円を上限に助成します(なお、開催年度助成金については、決定額の50%までの前金払い請求が可能です)。
「単年度プログラム」は、令和9年度に開催される共同巡回展について、A.作品借用・展示関連経費への助成と、B.図録作成経費への助成のどちらかをご選択いただき、A.については500万円、B.については300万円を上限に助成します。
◎[Ⅱ-①]「 公立美術館共同巡回展開催助成事業(2か年プログラム)」申請方法
•準備年度:各参加館が申請します。申請書類一式を代表となる館が取りまとめ、直接地域創造へ提出してください(各美術館の設置者である地方公共団体の長の副申が必要です)。なお、助成決定後に実行委員会を設立していただきます。
•開催年度:準備年度に助成決定を受けた共同巡回展実行委員会より申請します。
[Ⅱ-②]「公立美術館共同巡回展開催助成事業(単年度プログラム)」申請方法
各参加館が申請します。申請書類一式を代表となる館が取りまとめ、直接地域創造へ提出してください(各美術館の設置者である地方公共団体の長の副申が必要です)。なお、助成決定後に実行委員会を設立していただきます。
[Ⅳ]令和9年度実施「公立美術館共同地域交流プログラム助成事業」
2館以上の公立美術館が共同で企画する、公立美術館の所蔵品を活用した地域交流プログラムの実施に対し、100万円を上限に助成します。参加館や他の公立美術館のコレクション を活用した展覧会(異なる展覧会も可)に関連し、各館の展示内容やテーマ(作家、素材、技法、様式、モチーフなど)をもとに自主的に企画・実施される地域交流プログラムが対象です。
[Ⅲ]「公立美術館共同巡回展企画支援事業」および[Ⅳ]「公立美術館共同地域交流プログラム助成事業」申請方法
各参加館が申請します。申請書類一式を代表となる館が取りまとめ、直接地域創造へ提出してください(指定管理者制度を導入している施設の場合に限り、設置者である地方公共団体の長の副申が必要です)。なお、実行委員会の設立は必要ありません。

*1 公立美術館活性化事業における美術館とは、博物館その他を含め、美術作品の公開および保管を行う施設をいいます。
*2 [Ⅰ]の開催年度および[Ⅱ]-①については、対象経費の合計額から収入を控除した額の助成率です。その他については、対象経費の合計額に対する助成率となります。
「市町村立美術館等活性化事業」貸出協力館を募集します
令和11年度(令和10年度準備)以降に開催する共同巡回展のための協力館を募集します。協力館には、収蔵作品の貸出や、巡回展開催のために助言等を行うアドバイザーの就任等をお願いしています。本事業では西洋美術や版画、工芸、写真、現代美術等、多様なジャンルの展覧会を24回開催し(令和8年度までの実績)、美術館の連携促進、共同事業の可能性を広げることによる公立文化施設の活性化を目指してきました。また、巡回展は全国各地の美術館3~4館程度を約1年かけて開催しますので、収蔵作品活用の機会になります。詳細は担当までお問い合わせください。
公立美術館活性化事業に関する問い合わせ
総務部 高野・黒田
Tel. 03-5573-4056
bikatsu@jafra.or.jp
●各事業の詳細については、実施要綱をご確認ください。各実施要綱および申請書類は、当財団ホームページからダウンロードできます。
https://www.jafra.or.jp/
